201702_06 Devlove関西&スクラム道関西の合同イベントのRegional Scrum Gathering Tokyo 2017 報告会 にいってきたので、メモや感想をざっくり。
動機
イベント構成
- 1部 RSGT2017の関西や名古屋の登壇者の再演
- 2部 ビアバッシュで報告会
再演を聞いたあとに、会場を変えて、ピザとビール片手にビアバッシュな感じで行ってきた人の感想や、報告会の参加者同士で交流を深める2部って感じでした。
これで参加費500円だったのは安すぎるので、お金大丈夫なのかしらという心配をしてしまった。
再演の感想
つらい問題に出会ったら 開原 隆弘さん
こちらの再演。
かってな要約
- 時間をオーバーするところまできっちり再演するという徹底した再演。
- テーマ・キワードとしては
対話
。
- 福原 美砂さんに「自分を立て直す対話」という本を進められ、そこに書いてある智慧の車座を開催通じて得た気づきやポイントの共有
- 初っ端からスクラムほとんど出てこないw
メモ
- ロジカルに解決できない問題もある
- 自分がとらわれている問題からの対話
- 智慧の車座を開催
− 一人の相談者、4,5人の賢者
− 無責任に発言するという掟が難しいが大切
- 問題をほぐしてテーマを再設定する
− 例: お客さんにいいようにつかわれていざとなったら裏切られる
→ 信頼できないお客さんに、どう接したらよいか?
- やってみて
- 短時間で深い本気はなしになりやすい。
- 居酒屋だとガス抜きににだけなるのがもうちょいすすむ
- 相談者が自分自身を改めて知り「賢者」も得るものがおおい
- フォーマットにそってやってれば簡単にできた
- やってみて気づいたポイント
- 同じような役割・立場の人をあつめたほうがいい。
- 上司部下だといつも通りになってしまうのでファシリ力が求められる。
- 問題解決ではなく、相談。
- 仕事上の繋がりが薄い方がいい
- 計画的に定期的にやる。なんかの場とからめてやったほうがいい
感想
- ある程度、多様性を埋める人数規模の組織ででないと車座は上手く回しづらいかも。
- 始めの第1回を始める蹴り出し方がポイントになりそう。
- マネージャーから始めるかメンバーかはじめてみるかどうやるか気になった
- とりあえず、本買った。
アジャイルカルチャーが 組織に根付くまでの挑戦 中村 洋さん
こちらの再演
スライドが違いすぎたので本当か?と思いつつ聞いてたら、どうやらスライドはこっちが正解っぽい
かってな要約
- 中村さんが現場コーチとしてまわってきたなかで感じてきた変化に対する組織の反発とどう向き合っていくかのポイントと実際に活用しているコーチの道具箱の紹介。
メモ
感想
スクラムやりはじめるのは簡単だが習得は困難
- スクラムやアジャイルをやり始めることはできるが、当然そんなにすぐにうまくいくわけもない
- 銀の弾丸的に即効性を求めて、効果が出て定着させる前にアジャイルはうちのチームやプロダクトにはあってないと評価されている現場もありそう・・・
- そこらへん
タックマンモデル
を使って上に説明できるとよさそう。
- とりあえず、紹介された道具から、
お披露目会
と星取表
は、近しいものがすでにあるので、取り入れてみたい。
デリゲーションポーカー
もやってみたいんだけど、そもそもそういう事に対する妙な抵抗を示す人もいるので、タイミングを探ろう
結果的にスクラムになってる!なのがいいと思う! 椎葉光行( @bufferings )さん
こちらの再演
かってな要約
- 椎葉さんが楽天大阪支社でやってきた経験のお話。
- スクラムやるよ〜っていうと、スクラムおばけが出てきて上手くいかないんだけど、
- それより問題解決しようよ〜っていって解決のためにスクラムのメソッドを一部使っていく
- 結果スクラムになってるくらいがちょうどいい
メモ
- スクラムを始めない
- 先に問題を解決しよう
- KPTのProblemがおもすぎるので、Good & Moyyatoの問題からその問題を解決するためのものにスクラムの道具を適用していった
- スクラムをしようから始めるとスクラムお化けがでてくる
- 正しいスクラムにとらわれてしまう
- やってるだけで安心しちゃう
- スクラムうまくいってないところでも結局は問題から解決をの形へ
- 例)差し込みが多いとスクラムが上手くいかない、リリースが遅れる
- ループする問題はどこかを解決すればループがとまる
- 組織として価値を生み出す流れを意識
- 開発はスクラムでもビジネス側がちがう・・・とか言ってたら上手くいくわけない
- 全体最適で問題解決から始める、結果として組織の形にあったスクラムへ
感想
- 問題解決から始めるアプローチは、報告会の中で、一番どこの現場でも適用できそうな内容だなぁと感じた。
- 開発だけでなく、組織として価値を生み出す流れの中の問題を解決していく。というのは、僕も意識してるところなのでぐっときた。
- 2部のテーブルで椎葉さんがファシリっぽく話す場面がありテーブルの全員にしっかり話ふっていたりとか質問の投げ方とか、声のトーンとか、椎葉さんの姿勢に学びを貰った。
- もうちょい椎葉さんと話てみたかったけど、いまいち上手く話しかけれなかったのは反省。
- 椎葉さんが登壇する理由は、「自分から話かけるのが苦手だけど、登壇してたら、懇親会で話かけてもらいやすいから」。共感。
Scrumありがとう、そしてさようなら-Scrum 破- kyon_mm
こちらの再演
かってな要約
- 守破離の
破
。
- 守のスクラムなんて20年たってる枯れた手法。だれでも上手くいける。
- いい加減スクラムを超えていいんじゃね?だって、20年前の言語で開発するとかだれもしたくないでしょ?
- kyon_mmのチームは、破。そして世界最高のチーム、1スプリント1日。6分単位でのみつもり。さらには秒単位で見積もってソフトウェア開発から生産を目指すんだ。って話。
メモ
- スクラム自体がうまくいってるかどうかもメトリクスとらないと、スクラムしてるんなんて言えないよね
- プロダクトを最高にする以上にチームを最高にする必要がある
- チームとしてのビジョン:
- kyon_mmの例)世界最高のソフトウェア開発チーム、スクラムを超える、ソフトウェア工学に新たなページを作る
- チームビジョンのマイルストーンを作る
- スクラムは20年たってるからもう超えていいだろう
- スキルマップ
- できるかどうかじゃなくやったかどうかで星取表
- 例)基本知識を活用して仕事をしたかどうか
- レビューのメトリクスを常にとっておく
- レビュー時間 x 何の品質にかかわるものか
- 狩野モデル https://sites.google.com/site/techdmba/kanomodel
- レビュー時間ながいけど指摘が無関心品質ばかりの人が出てきたりする
- ソフトウェア生産へ
− 徹底的に無駄を省く。できない人の無駄ではなくできる人の無駄を省く。もはや20%ルールどころか50%ルールで、仕事の半分は学習・研究に時間をさけるようになっている
- 同じものを3,4回作る。最終的には1回目の4分の1くらいの時間で作れるようにする。この再現性があがれば生産にもっていけるのではないか。
感想
- 発表の怒涛の勢いにかなり飲み込まれていく感じの発表
- 6分単位での見積もり、1スプリント1日など、なかなかすぐには真似できそうにないので、未来とか、タイムトラベラーみたいなワードが飛んでた
- 話を聞いていて、ぶっ飛んでいるようで理にかなっているし、日々改善していくというだけなので、実は当たり前のことかも。
- 星取表を「できる」ではなく「やった」という事でマップするのもシンプルで運用しやすそうだし、発表のコアはとてもシンプルで案外他でも再現できるかも
- 会社やプロダクトとしてのビジョンだけでなく、チームとしてのビジョンをシンプル持っているのも大切だよなぁ〜と共感。
- 50%は新しいことに時間が使えるようになったというのがすごい
- 開発の創造性・クリエイティビティ、ムダも必要みたいな話はあるが、徹底的に無駄をなくし生産を目指すアプローチで、結果として50%で仕事が終わる。
- 単純に考えると、空いた50%に仕事を詰め込むこともおきそうだが、なぜなってないんだろう?というのを聞きそびれた。
2部のビアバッシュの感想
全体通して感想
仕事で多少はスクラムっぽいことも取り入れているけど、やっぱりやってる人たちの事例をどんどんInputしていきたいなとおもっていたので、大阪でRSGT2017の再演が聞けて、交流もできるイベントはまさにラッキーでした。
いつもなら二次会にいくのですが、予定いれてしまってたのが失敗。あと30分2部の時間が欲しかった・・・
しかし、ひさしぶりに自分の感想まとめてみようという動機にもなったステキな時間でした。運営の皆さんありがとうございました。
いくつか自分の現場で試してみたいネタも拾えたので月曜日からがんばります! Monday!